2011年06月22日

園長の東北でのボランティア活動報告そのC

現地からの最終の記事を投稿します。

6月19日(日) この日は、宿泊でお世話になっている仙台北教会の礼拝に出席させていただくことに。この日は「こどもの日(花の日)」の礼拝を子どもと大人の合同礼拝で行われました。
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午後は愛餐会が行われ、ここで錦江幼稚園と明石教会教会学校の子どもたちの歌とメッセージを収めたDVDを見てもらえることになりました。
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また、ぬいぐるみやうちわ等もお渡ししました。すると、こちらもお返しのプレゼントをいただきました。この日、愛餐会出席者に渡された子どもたち特製のしおりです。
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ほかにも、たくさんの教会の方々とお話をできましたが、その中に「どんなにちいさいことりでも」というこどもさんびかの作詞者(菅千代さん)の方がおられるのには驚きました。DVDをご覧になってとても感激したという感想をいただきました。
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ここ仙台北教会もまた、礼拝堂のガラスが割れたため、応急でアクリル板を張られたということですが、その処置が済んで礼拝を守れるようになったのがこの日からだということでした。また、関係者の中には津波による犠牲者の方もおられ、また、家が全壊したお宅や職場を失われた関係者もおられ、仙台北教会の小西望牧師曰く、「宮城県で今回の震災に関係しない者はいないんじゃないか」という言葉をわたしも自分の周りの人々に伝えていかなければと思わされました。


6月20日(月) この日は早朝から福島県に行きました。以前のブログで紹介した庄司さんの軽トラに乗せていただき、わたしのガイドも兼ねた一日のプランを考えてくれました。
この「福島入り」については、丁寧に報告したいので、後日まとめたいと思います。ここでは訪問先のことを中心に報告したいと思います。

まず、「20km」の境界線ギリギリのところで食堂を経営されている「はなぞの」を来店、ぬいぐるみとうちわ等を受け取っていただきました。

その後、真野小学校というところを訪問させていただきました。といっても、本来の校舎は津波の被害で使えず、仮の施設にみんな通っているということです。
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左端の方が新井川校長、ちなみに庄司さんは右から2人目の若い先生のファンだそうです。

次に、庄司さんが個人的につながりを持っておられるお方の仮設住宅を訪問できることに。避難所でもそうですが、特に仮設住宅ともなるといきなり訪問なんていうことはなかなかできません。これは、庄司さんがずっと福島で行動され、つないでこられた関係性があってのことです。この日はお米と「部屋干し用」の洗剤を渡されることに。仮設に移ると避難所にいるときのようには物資の配給を受けることができなくなりますので、これからも物資は必要とされるわけですが、お届けするのにも関係が築かれていないと難しいわけで、そこに「部屋干し用」というこれからの季節を考えたお届け物は非常にグッドだと感心しました。相手のニーズを聴き、また想像する、こうしたことが継続的な支援へとつながるのだと思います。

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草野さん(左)、稲荷田さん(中央) こうした写真撮影を快く受けてくださるのもこれまでの庄司さんのかかわりあってのことです。

次に、一気に南下していわき市へ。ただし一直線にではなく、「ブーメラン状」に移動。放射線量を考えてのルートです。福島県では風向きもそうですし、山麓の位置によっても放射線量が違うということがよくわかりました。
まずは「ほうとく幼稚園」を訪問。生駒副園長先生はとても元気で、メリハリもあり、しっかりした方でした。贈り物もとても喜んでいただきました。ただ、現状の放射線の影響による幼稚園の対応には非常に苦慮されていることが伝わってきました。いわき市は一部北側の地域以外は「比較的」線量が低いということですが、それでも年齢が低いほど放射線から受ける感度は高く、園庭で園児たちを遊ばせることができない状態が続いています。この件については、また詳しく報告したいと思います。
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生駒副園長(中央)、庄司さん(右)

次に訪問したのは「かしま幼稚園」。ここは幼稚園敷地の裏山も遊び場となっているとても素敵な環境をもった幼稚園だったのですが、ここでも園児たちは外で遊べていません。新妻園長先生は、園庭の一部でもいいから砂をたくさん盛って、線量の低い「クールスポット」をつくり、そこで遊ばせたい、というようなことをおっしゃっていました。ただ、砂を調達することも今はできない状態だということです。かける言葉が見つからないような気持ちにさせられるのですが、「砂の調達」という具体的なニーズを聞けただけでもよかったのかなと思います。
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職員室の先生全員が出てきてくれました。このノリはすごい!園長先生(左端)のお人柄かな。

次に明石教会と同じ教団に属するいわき教会および聖風幼稚園を訪問しました。
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これでこの日の訪問は終了。


6月21日(火) この日は実質動ける最後の日。仙台入りした当初に、日持ちがしないであろう明石教会員手作りのバナナケーキを早くお届けしたいと思っていたところ、石巻で活動しているチームがかかわりを持っている避難所があるということで託したわけですが、その避難所を一度訪問したいという願いがあり、この日伺うことに。明石からのぬいぐるみやクッキーを入れての巾着袋、西宮公同幼稚園というところの手作りのパン、エマオからの干物、様々なお届け物を携えての訪問になりましたが、朝、出発する直前に「虫よけネット」が喜ばれるみたい、という情報を得て、それも途中で購入していきました。すると、この「虫よけネット」を受け取られての喜びようはすごかったです。避難所にはクーラーなどもちろんなく、窓は開けっ放しにしておられ、網戸もないことからハエ取り紙は吊るされたりしているのですが、それでも虫が室内に半端なく入ってくるということで、この「虫よけネット」は本当に望まれているものでした。その喜んでくださった様子をカメラに収めたいと思ったのですが、その日初めて訪問させていただいたという関係性から自粛いたしました。

さて、その石巻からまた仙台に戻ることに。この日、わたしも派遣していただいている日本基督教団兵庫教区から派遣されてくる兵庫教会の橋野牧師夫妻が仙台入りされるということで、半日ガイドをすることになっていたからです。そして、橋野ご夫妻を乗せて再び石巻に行くことになり、一日に仙台―石巻を2往復したわけですが、その合間に、「北仙台幼稚園」という幼稚園を訪問しました。ここは、ほし組の藤田和奏ちゃんのお友達がいるということを聞いていて、時間があったので(この日しかなかった)伺いました。時間は午後1時40分頃、ちょうどお帰りの直前で迷惑かなと思いましたが、対応してくださった先生が保護者の方につないでくださり、お迎えの時に会いたいということに。
待つこと数分間、大瀬リュウトくんという子のお母さんが来られ、この訪問をとても喜んでくださいました。聞けば、はと組のそうしくんやみひろちゃんともお友達なのだと。幼稚園の園長先生も紹介していただき、よき出会いの場が与えられました。
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園長先生(左)、大瀬リュウトくんのお母さん(右)

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リュウトくん(左)


6月22日(水)  この日で派遣期間は終了。今「エマオ」でこのブログの記事を打っています。今から明石に向けて帰ります。今回得た経験、知り得たことは、明石に帰ってからゆっくりまとめ、そして皆さんに報告できればと思います。これで東北からの活動報告を終わります。
posted by staff at 10:20| 東北より

2011年06月21日

園長の東北でのボランティア活動報告そのB

前回からの続きを記します。

6月17日(金) この日も石巻へ。この日はワーク。畑の上にかぶった泥を土のう袋に詰めていく作業でしたが、詰めても詰めても畑の泥はなかなかなくならず、気が遠くなることも。ただ、おそらくここでのこの泥かきワークは自分にとって本日限りだろうということで、黙々と精を出すことに。
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さて、この地域に一人、幼い女の子(るいちゃん)がいるということを聞いていましたので、星の子ぬいぐるみとクッキー入り巾着袋を渡したいと思っていたところ、ワーク中のわたしたちのところに姿を見せてくれたので、渡すことができました。

ところで、ボランティアに来る人たちの中にはいろんな経歴の持ち主がいて、今回、一緒にワークをした人の中には「フラメンコ」のプロダンサーの方がおられ、一日の終わりに作業服、長靴で踊ってくれました。
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そして、ワークが終わった後、この石巻チームは「自衛隊風呂」に入ることになっています。これは、無料で汗を流せるということもあるのですが、この風呂は一日100人の利用者数を割ると廃止されるなんていう、どこまで本当なのかわからない話があるのですが、ボランティアがこの風呂を利用することは利用者数を増やすことに貢献するのだ、というわけです。そんな貢献もあるというお話でした。
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この自衛隊員の方は笑顔で写真撮影に応じてくれたのですが、カメラ目線はNGのようで、このような横顔を撮らせてもらいました。

帰る途中で、わたしは自分の車だったので単独行動をとらせてもらい、渡波(わたのは)小学校というところがにぎやかだったので、立ち寄らせてもらいました。こどもたちがはしゃいでいるのは、その日「縁日」が行われているからでした。見ると、姫路青年会議所というところが主催していました。焼きそばにスーパーボールすくいなど、小規模ながら縁日の楽しい雰囲気が広がっていました。小学校は別の場所にバスで通学しているということで、子どもたちにとっても久しぶりの「自分の」小学校が楽しかったんだろうなあ。


6月18日(土) この日は自由行動。午前中はこのブログを発信するための作業にあてる。午後は散歩がてら仙台市内を徘徊していると、「祭りの匂い」で街は熱気にあふれていました。たくさんのチームが踊りながら街を練り歩いている、聞けば「すずめ踊り」という。本部を訪ね、このお祭りのことを聞こうとすると「取材の方ですか?」との問いに「まあ、そんなもんです」と答える。
本来は5月の「青葉祭り」が盛大に行われるのが、今回は震災の影響で中止となったとのこと。自粛ムードもそうだけれど、そもそもたくさんの観光客を収容できるほどに街が再生されていないということもあったようです。そうした中で「すずめ踊り」を踊りたいという声が上がり始め、出れるチームだけ出るということになったそう。普段、お祭りに特別興味を感じないわたしですが、この「すずめ踊り」には底からこみあげるパワーを感じ、興奮しました。
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いいタイミングに仙台にいたもので、得した気分の一日でした。
posted by staff at 20:17| 東北より

2011年06月18日

園長の東北でのボランティア活動報告そのA

本日2回目の投稿です。時間があるうちにアップしておきます。

6月15日(水) 昨日と同じく朝エマオ入り。ワークの内容も同じ。昨日の自転車移動の疲れが出るかと思いきや、それほどでもなく、ワークも想像していたよりのんびりペースなので、全く疲れを感じず。ここエマオの方針は「スローワーク」、あんまりカリカリしないで、ゆっくりと、その分、お手伝いに入らせていただいている方との会話などを大切にするということのようで、とっても大事な方針だと頭では分かっているつもりなのですが、わたしのような短期間のボランティアにとってはどうしても、「もっとやろうよ」という気持ちになってしまいます。
さて、この自転車をこいでのワークもまだ2回目ではあるのですが、現地スタッフにお任せの姿勢でいると、このまま、同じワークをしただけで終わることになりそうだったので、こちらの判断で今後のスケジュールは決めさせていただくことにしました。
このエマオで一人、特別なお働きをされている庄司さんという方がおられ、毎日誰よりも朝早くエマオを出発し、福島県の教会や幼稚園、小学校等の教育関係、あるいはそういった括りにとらわれず、様々な情報を集め、また発信されています。わたしもこれまで明石にいながら、数少ない貴重な福島の情報をこの庄司さんのブログなどから得ていました。この庄司さんと次週の月曜日、福島の幼稚園関係をはじめとして、主に教育関係施設等をまわらせていただくことになりました。放射能の危険性については、軽く見ては決していけないことですが、さりとて、大した情報も持たずに過剰に怖がるということもNGだということは知っていただきたいものです。わたしの場合、たかだか半日のことです。そして、わたしが行くところは人々が生活しているところです。それはそれで、そのまま住み続けることができるのだろうかと思うわけですが、ともかく、今回、福島にある決して無視できない放射能レベルが検出されている地にある子どもたち、その先生や保育者の方々を訪問してきたいと思っています。「星の子」のぬいぐるみや手作りクッキー、歌とメッセージを込めたDVD、これらはきっと喜ばれる贈り物となるに違いありません。
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上の画像は、エマオの正面の駐車場で、右にわたしの「軽」、左が庄司さんの「軽トラ」、共に神戸ナンバーの「軽」仲間ということで、記念写真。

また、木曜日の予定も自分で決めました。石巻栄光教会とその教会付属の栄光幼稚園に連絡し、訪問を受け入れていただきました。

6月16日(木) 石巻へははじめての出発。車でおよそ1時間ほどの距離なんだそうですが、現在は、まだまだ復興車両が多く、渋滞がひどければ2,3時間みておいたほうがいいということで、朝8時過ぎに出発。少し早く着き、日和山公園という高台からが石巻の被害の様子が眺めとしてはよくわかるということで、行ってきました。
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津波による「根こそぎ」の被害が目の前に広がっています。ただ、ここも4月当初に来たボランティアの人が、2か月ぶりに来た感想が「石巻もきれいになったな」ということでした。ただ、ここの地区は仙台の荒浜地区と比べて、復興車両、自衛隊車なども多く、ほこりも匂いもかなりきつかったです。

さて、お昼過ぎ、石巻栄光教会と栄光幼稚園に到着。園児たちに会えて、今回一番楽しくて、うれしい時間を過ごせました。
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「星の子」のぬいぐるみ、手作りクッキー、とっても喜んでくれました。

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ここ石巻栄光教会は避難所にもなり、また、当初からゴールデンウィーク明けあたりまでボランティアの拠点として開放されていました。教会や幼稚園にも津波の被害があり、花壇や砂場に泥がかぶり、今も砂場は使用していないということです。また、在園児には津波で犠牲になった子は幸いにしていなかったということですが、中には「家を流されちゃった」といって登園してきた子もいて、ただ抱きしめることしかできなかったという園長先生の話や、親や兄弟が犠牲になった子もいるということです。

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子どもたちに日本地図を見せて、明石の場所を教えました。結構興味をもってくれたみたいです。また、かけっこをしたり、「写真撮って」「見といて」とすぐに関係をもとうとする子どもたち、どこの子どもたちも変わらないなと感じました。とても愛らしかったです。
まだまだ報告したいことはたくさんあるのですが、長くなりますので、この記事は以上にしておきます。
posted by staff at 15:47| 東北より